レイ・フロンティアが提供する自社アプリ「 SilentLog」を通じて、ユーザーの行動データをリアルタイムで収集・解析します。
まちづくり、不動産、交通、防災など、さまざまな分野で、ビジネスの意思決定を支えるためのデータ基盤を提供します。
レイ・フロンティアの大きな強みは、自社で開発・運営している「SilentLog」というアプリを活用し、行動データをリアルタイムで収集できることです。他社が外部からデータを購入するのとは異なり、私たちは自社データに基づいて柔軟かつ迅速な分析を行うことが可能です。この豊富なデータを駆使することで、ユーザーの移動や行動パターンを正確に推定できます。
他社が数分〜数時間ごとにデータを取得するのに対し、SilentLogは最短3秒間隔でデータを収集し、ユーザーがどこに立ち寄り、どのように移動しているのかを詳細に把握することが可能です。これまでに、119万人以上のユーザーから得たデータは842億件に達し、歩行と乗り物を合わせた移動時間は38億時間、移動距離は73億kmに及びます。この膨大なデータを基に、個々の移動手段や滞在時間、行動範囲を高精度に推定することができ、他社にはないレベルで移動手段や訪問場所の特定が可能となります。
※1 : 自社アプリSilentLogにより検証
SilentLogでは、以下の3種類の
データを収集・分析します
01
年齢・性別・身長
年収・居住地・勤務地など
02
位置情報(座標・住所・施設名)、滞在時間
03
移動手段(徒歩、自動車、列車、自転車、飛行機など)、移動開始から終了までの時間
どの場所に、どのくらいの頻度で訪れているか
徒歩や自転車、自動車、公共交通機関などの移動方法
訪問先での滞在時間(例:店舗や施設での滞在時間)
どの病院に、定期的か不定期かなどの通院間隔
京都の金閣寺を訪れた観光客が次に訪れる可能性の高いスポット
滞在場所や時間帯に応じた最適な照明の色を導き出す
ユーザーの滞在や移動、乗り物の利用状況などをリアルタイムで推定。これにより、行動パターンや移動傾向をより詳しく把握
GPSデータや速度パターンから、電車や飛行機を利用 しているかどうかを判定し、⻑距離移動や通勤・出張の動向を把握
商業施設や店舗での滞在時間を解析し、顧客の行動や消費パターンを可視化。マーケティング戦略や店舗運営の改善に役立ちます。
ユーザーが訪れた場所をPOIと照合し、観光や商業施設の利用状況を把握。観光施設の運営改善や都市計画のデータとして利用可能
一般財団法人計量計画研究所 (IBS) 様は、さいたま市の都市機能誘導区域における市街地の構造が、人々の移動や活動にどのような影響を与えるかを明らかにするため、レイ・フロンティアのSilentLogデータを活用しました。主な目的は、都市機能誘導区域の候補となる地域の特徴を把握することです。
さいたま市では、街区レベルで把握できる人の移動や活動データの収集が不足しており、都市計画や施設配置に関する判断が難しいという課題がありました。特に、施設の立地が人々の行動にどのように影響を与えているかを把握するためのデータが必要とされていました。
SilentLogを活用し、3,758名のユーザーから収集した位置情報データを基に分析を行いました。データは以下の項目に基づき、さいたま市内の人の移動や活動を可視化しました。
移動経路の正確な把握
徒歩
大宮駅を例にあげると、駅から離れたところに氷川参道という観光名所があるので、休日はそこに人が集まるのではとイメージしていました。
でも、実際は氷川参道周辺に人は集まっているものの駅前には平日よりも人が集まっておらず、駅前から氷川参道までの一体的な人の流れが想像よりも少ないことに気づきました。他にも浦和駅周辺の場合、市役所と県庁が駅から離れたところにあるのですが、その二拠点を繋ぐ主要同線上に人流が多く見えるなど、新たな気づきがありました。