レイ・フロンティア株式会社 人工知能による位置情報分析

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事例紹介

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利便性向上、観光利用促進を目的とした
「さんてつアプリ」配信を開始

レイ・フロンティア株式会社は、三陸鉄道株式会社様へ
「さんてつアプリ」の配信を開始いたしました。

OEM Analytics デザイン マネージメント

三陸鉄道の時刻表や列車の現在位置を知ることができる
『さんてつアプリ』

三陸鉄道が提供、レイ・フロンティアでは位置情報分析プラットフォーム等を提供。三陸鉄道で配布されている冊子『エキイチグルメ』に掲載されたお店や、三陸のおすすめスポットを見ることもでき、三陸鉄道の利用や毎日の適度な運動で『さんてつポイント』が貯まります。 貯めたポイントを使って三陸鉄道がおすすめするグッズの抽選に応募できる機能も掲載しております。

PROJECTプロジェクト内容

リアルタイムでの運行情報等の確認機能、三陸鉄道沿線住民以外でも活用できるアプリサービスを提供

三陸鉄道の利用者に対し、リアルタイムでの運行情報等の確認機能、三陸鉄道沿線住民以外でも活用でき健康促進に役立つ「三鉄応援機能」を含んだ、位置情報分析プラットフォーム「SilentLog Analytics」を活用したアプリサービスを提供。地域住民の交通手段変化への対応、高齢化社会に備えた健康促進施策を支援しました。

■App Store(iPhone)
https://itunes.apple.com/app/id1517571037
■Google Play(Android)
https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.reifrontier.sanriku

主な機能

トップ画面

三鉄移動や徒歩移動に応じたポイントが付与され、貯まったポイントで三鉄グッズが当たる抽選にご応募いただけます

お知らせ欄

三陸鉄道からのイベントなどのお知らせが表示されます

運行状況画面

三陸鉄道の列車の運行状況が確認できます

時刻表表示画面

三陸鉄道の各駅ごとの時刻表を確認できます(駅名入力、もしくは現在地からの検索)

おすすめスポット

沿線の駅ごとにおすすめスポットが確認できます

SilentLog Analyticsを提供

自社アプリ「SilentLog(サイレントログ)」から蓄積した、1日2000万件の膨大な緯度経度データを活用して行動予測モデルを構築し、その技術をBtoB向けの位置情報分析プラットフォーム「SilentLog Analytics」として、日本国内にとどまらず、欧州や東南アジアなど国内外の企業に対してサービスを展開しています。
サービスは、自動車や鉄道などの交通分野(商品ブランド:モビリティ・フロンティア)、人流データ等のマーケティング・リサーチ、人の動態分析を必要とするヘルスケアなど多様な分野に応用されています。

プロジェクト概要

プロジェクト名

「さんてつアプリ」配信

クライアント

三陸鉄道株式会社

公開時期

2020年8月

制作期間

約5ヶ月

開発内容

アプリ開発、SDK提供、UX/UI設計、デザイン制作、システム開発、サーバー開発

INTERVIEWクライアントインタビュー

(左)三陸鉄道代表 石川義晃氏
(右)レイ・フロンティア代表 田村建士

「1時間に1本の列車を逃させない」
三陸鉄道が"位置情報技術"に込めた思いやり

岩手県の三陸海岸沿いを走る「三陸鉄道」は、1984年4月に開業した全国初の第三セクター鉄道。40周年という節目を迎えた現在も、地域住民の生活を支えるとともに、観光の目玉として全国から多くの旅行者を迎えている。2020年、鉄道の利便性をさらに高めるために始まったサービスが「さんてつアプリ」。そのサービス開始時からレイ・フロンティアの位置情報分析プラットフォーム等の技術によって列車の運行情報を配信してきたが、昨年のリニューアルによってリアルタイムにより精度の高い運行情報を手にすることができるようになった。今回、「さんてつアプリ」のリニューアルを手がけた熊谷氏に、位置情報システムの改修を考えた経緯と、改修によって広がったサービスの可能性について伺った。

岩手県沿岸部の大船渡市・盛から久慈までの163kmを結ぶ三陸鉄道は、日本一長い路線を運行する第三セクター鉄道でもある。三陸鉄道の特徴のひとつが、風光明媚なリアス海岸の景色の美しさ。列車は62本のトンネル、196本もの橋梁を渡り、人々を終着駅へ届ける。ただ、トンネルの多さによって弊害が起こることも。

「リニューアル前はマップ上に列車の位置を表示させていたのですが、山間部や長いトンネルが多い場所では電波がキャッチしづらく、列車位置が地図からズレて表示されることがありました」(熊谷氏)

アプリに表示された列車位置と実際の位置がズレるということは、利用者にとっては乗り遅れのリスクになる。「現在の運行スケジュールでは、列車の本数が限られており、1本逃してしまうと次の列車が来るまで1時間以上待たなくてはなりません。よりリアルタイムで精度の高い列車の位置情報を提供できれば、遅延などの不測の事態が起きても、お客様に安心して行動いただけるのではないかと考えていました」と、熊谷氏は当時の課題を振り返る。

「さんてつアプリ」が目指した正確さ、シンプルさ、わかりやすさ

(アプリ画面の一部サンプル)

熊谷氏はレイ・フロンティアと共に2023年6月から「さんてつアプリ」のリニューアルに着手した。「岩手と東京では物理的な距離があるため、打ち合わせは基本的にメールのやりとりでおこないました。ただ、伝わりにくい部分は対面で。やはり、直接ご説明をする機会を持つことが課題解決のいちばんの近道になります」と熊谷氏はやりとりの様子を語る。課題であったリアルタイムな位置情報の発信については、レイ・フロンティアの位置情報分析プラットフォーム「SilentLog Analytics」のシステムを活用することで解決をした。

SilentLog Analyticsは以下3つの機能を持つ。

①移動、および行動状態の種類を自動で判別する機能
②適切なタイミングでお知らせを配信する機能
③機能に必要な技術提供(機械学習、 ディープラーニングによる分類処理)

懸案だった「トンネル区間の位置情報が安定しない」という課題については、周辺駅の位置情報も加えて算出することで解決した。これまでは走っている列車にGPSを搭載することで位置情報を読み取っていたが、最新版では駅からの移動割合によって現在位置を計算する方式を追加。電波障害による位置情報の妨げがなくなり、安定した情報を提供できる仕組みとなった。

そして2023年11月に、位置情報を活用したリニューアルアプリとして「さんてつアプリ」はリリースされた。本アプリは、リアルタイムで精度の高い位置情報の提供以外にも、ユーザーの利便性が高める工夫がなされている。「以前までは、“地図上”に列車の位置を表示させていたのですが、改修後は“路線図上”に列車の位置を表示する仕様になりました。駅名と駅名の間に列車が表示されるシンプルな画面になり、お客様には『列車がいまどこを走っているのか』が一目でわかるようになったと思います」と熊谷氏。さらに、遅延情報の発信については、遅延区間の表示、プッシュ通知でのお知らせなどの機能を追加したことにより、ユーザーへの迅速な情報発信が可能になったという。

便利なだけではない“町おこし”という付加価値を

「さんてつアプリ」の機能は、時刻表や運行情報を発信するだけにとどまらない。三陸鉄道からのイベント情報や、沿線の駅ごとのグルメスポットを紹介する機能も実装されているのだ。

「グルメスポットの情報は、三陸鉄道で年に二回発行している『エキイチ』という冊子をもとにしています。各駅の観光情報の充実にも力を入れましたが、システムとしてはアプリに導入した歩数計算機能も観光の楽しみ方の幅を広げてくれています。三鉄を利用して移動した際や、徒歩移動をした際にポイントが貯められるお楽しみ機能なのですが、このポイントを利用すると三鉄グッズが当たる抽選にご応募いただけます。このような観光施策に力を入れて、今後、三陸鉄道をさらに盛り上げられたらいいなと思います」(熊谷氏)

「1時間に1本しか電車が来ない」という事例は、全国を見渡すと三陸鉄道に限った特別なことではない。こうした課題を乗り越えて、鉄道利用者の利便性を高めるだけでなく、さらに“町おこし”のきっかけを作った三陸鉄道の取り組みは、情報技術による地域活性化のひとつの成功例だといえるのではないか。

■App Store(iPhone)
https://itunes.apple.com/app/id1517571037
■Google Play(Android)
https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.reifrontier.sanriku
■企業概要

レイ・フロンティア株式会社

「現実と仮想をつなぐ世界一のサービスを創る」をミッションとして、2008年に事業を開始し、現在は人工知能による位置情報分析プラットフォーム事業、行動分析支援、アプリ開発、新規サービス開発、実証実験支援の提供(OEM提供も含む)も手掛けております。

■事業内容
  • 人工知能による位置情報分析プラットフォーム「SilentLog Analytics」の開発・運営
  • 自社保有するデータの統計結果・AI分析推測結果の提供
  • 行動データの収集手段(SDK)と、分析基盤一式および定期レポートの提供
  • 位置情報分析技術による既存のGPSデータの可視化と行動分析支援の提供
  • 自社アプリ(SilentLog等)を活用した行動分析および実証実験支援の提供(OEM提供も含む)
  • 行動データを活用した新規サービス・事業の開発
■お問い合わせ
  • E-mail:
  • Web:https://www.rei-frontier.jp

FLOW制作の流れ

STEP1

ヒヤリング・市場調査

制作したい内容や、現在の状況、業態の詳細などを詳しくヒアリング、市場調査を行います。

STEP2

お見積り

STEP1の内容を精査して、制作にかかる費用、スケジュールを提示いたします。

STEP3

プロジェクト設計

お見積もりなどに問題がなければプロジェクト全体の設計を行います。詳しい仕様や見せ方などを考慮し用件定義を行います。

STEP4

ワイヤー・デザイン制作

確定した内容を元に、ワイヤーフレーム、デザインを制作いたします。

STEP5

システム開発

確定したデザインにシステムを組み込み実際にアプリとして動作するようにいたします。

STEP6

検証・調整

システムにバグがないか、仕様が実装できているかなどを検証し調整いたします。

STEP7

本番公開・運用

本番にアプリを公開し、一般の方も利用できる状態にいたします。

STEP8

データ分析・運用

取得したデータを分析し、プロファイルを作成、必要に応じて改修・調整を行います。

SDKの導入事例はこちら

PHRで進化する健康管理
『うつのみや健康ポイントアプリ』

自転車などの活動でポイントを獲得し、暮らしをより楽しく。日々の記録をデジタル化し、新しい健康管理体験を実現。

利便性向上、観光利用促進を目的とした
『さんてつアプリ』

レイ・フロンティア株式会社は、三陸鉄道株式会社様へ「さんてつアプリ」の配信を開始しました。

ライフスタイルに寄り添う
持続可能なまちづくりをサポート

一般社団法人計量計画研究所(IBS)様にSilentLog Analyticsを提供いたしました。

「防災アシスト」アプリで災害情報をリアルタイムで受信。位置情報共有と安否確認でつながりを保つ。

誰でもダウンロードし、ご利用いただけます。

移動データから住民の移動需要および
傾向を分析『なみえ I・DO アプリ』

浪江町での実証実験にてアプリサービスを提供しました。

楽しみながら健康を促進するアプリ
『CO Record&Journal』
(β版開発中)

健康に対するハードルを下げつつ、楽しみながら日々の活動に取り入れていただける行動変容型ゲーミフィケーションアプリを開発しました。

サントリー「特茶 健康チャンスNAVI」への導入

サントリー食品インターナショナル株式会社「特茶 健康チャンスNAVI」へ位置情報分析プラットフォーム「SilentLog Analytics」を提供しました。

楽しく歩いて歩数を共有するアプリ
『ASTARI』

離れて暮らす大切な人と歩数を共有してギフトやポイントをGETできたり楽しみながら歩数を共有できるアプリへSDKを導入しました。

長崎市の観光をより楽しむアプリ
『STLOCAL』

長崎市を観光で訪れるお客様に向けたアプリサービスを提供しました。

応援したい企業を応援するアプリ
『Dprime』

「データを可能性に変えよう」というブランドコンセプトのもと、日々の生活の質が向上していく世界を目指したアプリを開発しました。

指定エリア内の人流データの
利用権のご提供

都市模型にソーシャルヒートマップ®などのデジタルコンテンツをプロジェクションマッピングで表示する「サイバー都市ビューワー」での投影用に、SilentLogの人流データを提供しました。

行動データの収集・分析を用いた
産学連携
精神疾患の鑑別診断

東京大学小池研究室 小池進介准教授にリアルタイム行動データを提供しました。