技術・トレンド
業務の効率化やグローバル化、働き方の多様化などから、企業のIT化が急速に推し進められている。プログラマーやエンジニアなどの専門家以外にとっては、「次々にアップデートされていく情報についていくのが大変だ」と感じる人も少なくはないだろう。
そこで、今回のテーマは「現役エンジニアが教える! たのしいIT情報のアップデート方法」としよう。話をしてくれたのは弊社レイ・フロンティア株式会社のエンジニアを務めるS氏だ。
海外ニュースサイトで興味のある情報を調べてみよう!
まずは、S氏について簡単に紹介しよう。彼曰く「高校時代は完全な文系で、数学と理科はまったく勉強していなかった」という。大学も文学部へ。「そのころからブログを書くためにレンタルサーバーを借りてシステムをいじり始めた」そうなのだが「プログラムについては挫折した」とのこと。S氏は現在、位置情報技術とAI分析などを専門にする弊社にとっては、欠かせないエンジニアになっている。必ずしも理系人間で、コンピュータいじりが得意であるとは限らないというわけだ。
エンジニアたちと接して驚くことは、いつもフレッシュなIT情報が話題に溢れていることだ。その情報はいったいどこから仕入れているのか。S氏の場合、なんと趣味の延長らしい。
「私の趣味はゲーム。最近は、日本よりも海外の方が売り上げが高いということもあり、海外サイトの方が情報が豊富なんですよ。例えば、私は『The Verge』というアメリカの技術系のニュースサイトや『Metacritic』というエンターテインメント作品の平均批評家スコアを算出する評価集約サイトから最新ゲームのレビューを見ることが多いのですが、意外と海外の大手紙がニュースソースになっていて面白い。アメリカの場合は、ニューヨークタイムズやワシントンポスト。イギリスだとガーディアンなど、ゲームに関係ない新聞社もレビューしています。そこから気になったニュースのリンクに飛ぶことで、ゲーム以外のデジタル情報も自然とアップデートされていくというわけです」
英語というところに近づきにくさを感じる人もいるかと思うが、ご安心を。S氏も全然英語ができないらしい。
「Google Chromeの日本語翻訳を利用すれば、誰でも簡単に読むことができますよ」と教えてくれた。
興味のあることを継続して調べることが情報アップデートのカギになる!
こうしたニュースに触れることで、国外のことに関心が広がることも大きな利点である。
「昨年Open AIで社内分裂があったニュースも海外サイトで読みました。Open AIの歴史を深く知ることができたし、そこで働いている人たちの考え方に触れることができて興味深かったですね。勉強会でAIの歴史を習わなくても、楽しんで学ぶことができるんです。
勉強会やテストの実施となると、どうしても無理を強いられるから続かない。直接繋がりのない事柄でも、『いつか業務につながればいいな』と気楽に情報を集めることが、私なりの“たのしい情報アップデート法”なのではと思います」